 「闇の戦い」シリーズ（全五冊） ( No.1 ) |
- 日時： 2002/10/09 14:29
- 名前： メリンペイル
- アーサー王伝説を下敷きにした、光と闇の攻防を描いたファンタジー。
主人公ウィル・スタントンは十一歳の誕生日、光の護り手〈古老〉として目覚める。
それはいにしえより続く、光と闇の最後の戦いの始まりだった（「光の六つのしるし」より）
物語は、〈古老〉として目覚めたウィルが、闇の力に抗える武器となる品々を探求し、最後の戦いに挑んでいく様が、描かれています。
幻想的で謎に満ちた別世界と、イギリスの四季折々の日常的な風景が重なり合った物語はFT初心者だった私にはとても新鮮に映りました。
そして九人兄弟の末っ子で、普通の少年であるウィルが、老練した〈古老〉の姿に変わっていく様は、とても痛ましく感じてしまいます。
息もつかせぬストーリーは、読み手をグイグイ引き込み、最後は何とも言えぬ読了感を味あわせる
物語。
賛否両論の別れる作品ですが、私のFTの原点となっている思い入れの深い物語です。
なお、出版社が違うため、長らく絶版状態であった第一作「コーンウォールの聖杯」は、２００２年５月、ファンの投票により復刊されました。
別の物語として捉えられている事が多いのですが、ファンの意地として（笑）シリーズの一冊に加えさせていただきました。
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スーザン・クーパー